周波数特性の計測が電話サービスの客観評価となりえるか?第1回

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やっと夏休み気分が抜けてきました、永遠の半人前エンジニア うえピーです。
前回、前々回とAsterisk&Twilioで外線発着信を行なって、
まぁ一応、私の耳には、通話成立しているなという感じになったわけです。

ここで、気になってくるのが、音声品質ですよね。

一般的な音声品質の評価基準は、以下の3つと言われています。

  1. 主観評価:人間の感覚的な判断に基づいて行なう評価
  2. 客観評価:装置により客観的に測定した結果と主観評価との相関による評価
  3. 総合音声伝送品質:E-modelにより算出されるR値による評価

そこで今回、永遠の半人前的思考で、
総合音声伝送品質は、説明にも測定にも時間を要するので、一旦置いておこう。
大々的な、主観評価は、評価者を集めるのに時間とお金が掛かりそうだな、これも置いておいて、
まずは、手軽に装置で客観評価して、私の主観評価との相関で評価してみようということに決定致しました!!

後は何を使って、客観評価するの?ということについては、心は決まっておりまして、
最近の愛読書「オーディオの科学と実践」より、周波数特性を測定してやってみようと思っております。
これです↓↓↓
IMG_0184

周波数特性の測定とは、
「いろんな周波数がどれくらいの大きさで聞こえるのか」
を計ることなのですが、

私の感覚では、
ある音声をPCのスピーカーから直に再生したものと、
その音声を電話回線を経由して相手先の受話器から聞こえたもの、
それぞれの周波数特性を比較して、
それが「近似」となればなるほど、それなりの品質なのでは!!と思っているわけです。

ちなみに周波数特性を可視化するとこんな感じです。
周波数特性_WS

ただ、あくまで周波数特性で、音声品質を手軽に評価できそう!というのは、私の感覚のため、
タイトルは、
「周波数特性の計測が電話サービスの客観評価となりえるか?」
として、
「音声品質評価に使えるかを試してみる!!」
を今回の目的に置いてます。

では、次回以降、ツールや機器を揃えるところからはじめよてみようと思います。

[参考資料]
IP電話標準テキスト